人生は余暇

楽しむことに一生懸命になりすぎる必要はありません。

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気がついたこと

「知識や能力以上の評価を受けている。無知や無能がバレないように、隠し通さなければならない」

俺は二十代の後半になるまで、そんなことを考えながら行きていたと思う。知らないことを知ったかぶり、周りからレベルが低いと思われないように必死だった。

でも、実はすでに皆が自分の無能さに気がついていたのだ。皆が気づいていることに気づかず必死で無能を隠していた。

だから能力に見合わないものを追い求め、手に入れたら、それを失わないために嘘に嘘を重ねた。

極々当たり前のことだが、分からないものは分からないと認め、そこから少しずつ成長していくしかないのに、苦しい成長の段階をスキップして楽をしようとしていたのだ。能力がないが故に、自分に注目が集まっていないと不安になり、自分のことを見てもらうことだけを考えていた。

分からないことを分からないと言い、ミスを素直に認めることができていたら、俺の人生はどんなに違ったものになっていただろうと思う。でも後悔しても意味がない。早い段階で気がつけたことに感謝して、自分を含めた全員に嘘をつかない人生を歩んでいこう。