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「マウントをとられる」3つのパターンと対策

マウントをとってくる奴はウザい。これは紛れもない事実だ。

「マウントをとる」とは、主に格闘技で相手に馬乗りになるポジショニングをとることだ。

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マウントポジションをとる青木真也

一般社会では、「相手を見下す」とか、「上から目線で話す」のようなシチュエーションで使われる。自分より知識が少ない、または能力の低い相手に対して、「そんなことも分からないのか」とか、「お前にはできないだろう」などと言った発言で否定し、自分の優位性を高めようとする。

この「マウンティング」には、3つのパターンがある。

パターン1:王道マウンティング

ベテラン社員が若手社員に、「お前これくらいエクセルでできなくて、よく社会人としてやってるな」と嫌味を言ったり、サッカー部の上級者が初心者に「始めたばっかりのくせに偉そうなこと言うな」と威圧したりするのが、いわゆる王道のマウンティングだ。

格闘技でいうと、タックルされて上からボコボコと殴られ、防戦一方を強いられている状態。

対策:ギブアップ

相手の言っていることが正しいと認め、シンプルに自分の能力が劣っていることを受け入れる。嫌な気持ちにはなるが、その相手とは関わらないようにして、自分のペースで腕を磨く。「ちょっとエクセルができるくらいしか誇ることがないのか。自尊心を保つのに必死なんだなあ」くらいに思って、無視するのがベストだ。

フルボッコにされているなら、ギブアップを宣言する。それでも殴ってくるなら、ガードを外す。マウンティングをするような奴に、ノーガードの相手を殴り続けるほどの度胸はない。抵抗するから殴りたいのだ。

それでもやめないようなサイコパスなら、それ以上は危険だから、逃げるか、審判(他の社員)に止めてもらうしかない。

パターン2:虚構マウンティング

無能が必死になっているパターン。

学歴、年齢、ステータスなど、内実が伴っていない能力を誇示してくるマウンターたち。「俺、〇〇大学出てるんだよね」とか、「お前はまだまだ若いな」とか、「俺は上場企業だから大変なんだよね」とか言ってくる、ペラペラな奴ら。実力は確実にこちらの方が上だから、そこまで気にならないけど、めちゃくちゃウザい。

格闘技でいうと、一生懸命にマウントをとってこようとしている状態。

対策:三角絞め

こういう奴らには、まずマウントをとらせてあげて、下から三角絞めが有効だ。

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三角絞め

「へえ、〇〇大学に行くなんて、めっちゃ勉強したんだね。大学では何を学んだの?」

「やっぱ年齢を重ねると、すごい経験をお持ちなんでしょうね。聞かせてください!」

「上場企業にいて大変なことって、具体的に何?」

これで相手はギブアップするか、失神するはずだ。

パターン3:勘違いマウンティング

このマウンティングは、される側がウザいパターンだ。

一生懸命に勉強し、努力している同僚の熱い話に「マウントだ!」と過剰反応したり、親身になってアドバイスしてくれる上司を、流行りに乗じて「マウンティング上司」と認定しまったりするパターン。

格闘技でいうと、相手はスタンディングで戦おうとしているのに、勝手に寝っ転がってガードを固めてしまっている状態。

対策:教えを請う

勝手に寝っ転がってガードを固めるなんて、相当ヤバい奴だが、気を抜くと自分もやりかねない。人間は、分からないことを拒絶する方が楽だから、寝っ転がって、「どうせ敵わない」と決めつけてしまいがちなのだ。

自分が拒絶しているかもしれない、と常に疑いを持ち、「どうせ敵わない」と思うのをやめて相手の話を親身になって聞いてみる。

ひとまずリングに上がって、スタンディングで戦ってみる。結果、相手の方が上手だったら、素直に相手の技術を学ぶ。もし、そこでマウントを取られたら、ギブアップだ。

結局

マウンティングされるのは嫌だ。間違いない。でも、自分に劣等感があるからこそ、腹が立つのだ。マウンティングに異常に不快感を示す人は、自分も他のところでマウンティングをしているような気がする。

逆に、自分のやっていることに自信を持てていて、「できないことがあって当たり前」と思えている人は、マウンティングされても、さほど気にならないのだと思う。

「へえ、あなたはそれが得意なんですね」と素直に受け取り、「じゃあ教えて下さい」または、「私は他のことを頑張ります」と思えるようになると、生きやすくなるのではないだろうか。それが難しいんだけど。