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『ハウス・オブ・カード』のフランシスから学ぶべきこと

『ハウス・オブ・カード』をエピソード11まで観た。

ケビン・スペイシー演じるフランシスは、サイコパスだ。デイビッド・フィンチャーが監督する作品には必ずと言って良いほどサイコパスが登場する。

マインドハンター』に至っては、サイコパスを取材して歩くという、まるで自身のことを描いているかのような作品だ。

『ハウス・オブ・カード』では、フランシスは冷酷に周りの人を巧みに操る。人に恩を売り、うまくそれを自分の目的達成のために還元させる。使えるものは何でも使う。

Give and Takeの配置をうまく並べ替えることで、自分に有利な環境を作り上げる、凄腕の政治家の話だ。サイコパスのフランシスは、人の良心を利用するという、普通の人では心が傷んでなかなかできないことを、無感情で淡々と実行する。感情的になった人は大体が利用されてしまう。

これを観ていると、良心や恩義、義理人情なんてものは、結局みんな自分のために使っている道具に過ぎないのだよ、とフランシスに言われている気がする。

多くの場合、人々は自分の目的達成のために感情を露わにしたり、人の感情に訴えたりする。それは子供も同じで、無知だから感情を使って相手を制圧しようとするのだ。

フランシスも、ときどき感情的になる。でもその後は必ず解決策を見出し、淡々と実行することで問題を解決する。

これは政界の話で、なかなか一般社会で彼のような振る舞いをできる人は少ないが、だからこそ、ビジネスの世界でも彼を参考に戦えるような気もする。

もちろん、モラルに反した行為や非人道的な決断は参考にしてはいけない。ただ、感情的になっても、何の解決策も生まれないということを意識しながら生活した方が良いのは間違いない。