本を読めない人は、日常が平凡だから
本を読みたいけど読めない、という幸せな悩みを持つ人が、日本にはたくさんいる。
本を読む必要がないなら、読まなきゃ良い。本は、悩みがあったり、解決できない問題が生まれたときに頼るものだ。だから普段から失敗を避けて、平坦な道を歩いている人が多い日本では、本があまり読まれない。
ある調査によると、日本人の平均読書時間は対象30カ国中29位。30位は韓国だ。
俺が思うに、上の人から言われたことを淡々とこなす日本人と韓国人は、本に聞くという習慣がないのだ。
自分で考えて自発的に物事を行うよりも、人から命じられた事をこなしてきた経験の方が多いため、自ら何かをすることがない。でも人に言われたことはやりたくないから、自立したい。本を読んでいる人たちは知識が豊富で、自立しているように見える。だから「本を読まなきゃ!」という焦燥感に苛まれるのだ。
じゃあ日本に生まれたら、読書をするのを諦めたほうがいいのか?そんなことはない。
矛盾に悩めば良いのだ。
カオスに身を置き、理解不能な状況に振り回されれば良いのだ。
その状況で本屋に行けば、きっと悩みを解決してくれる本がある。その状況が辛ければ辛い程、どんどん読み進む。
山道を歩けば、嫌でも足元に集中しなきゃならない。走るのが嫌いでも、熊に追いかけられれば5キロでも10キロでも走れる。
そこまでのカオスに飛び込めとは言わないが、例えば、いつもと違うことをしてみるのは良いのではないだろうか。
例えば、いつも作成している資料を、自分なりに工夫して変更してみる。それが上司の指示通りじゃなくても、気にしないで進める。
承認プロセスを無視して、お客さんに返信してしまう。など。
そうすると、何かしらのブレイクスルーが起こるかもしれない。