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半沢直樹とスーツに見る、日本と欧米における「チームワーク」の違い

「日本人は協調性がある」「チームワークが強い」などとよく言われるが、全く逆ではないだろうか。

変わりつつあるかもしれないが、日本には連帯責任という文化が根強く残っている。

連帯責任があると、自分のミスでチーム全体の責任が問われるので、極端にミスを恐れて、行動しづらくなる。それにも関わらず、功績は個人に与えられることが多いので、チーム内の他のメンバーを助けることにメリットがない。

半沢直樹』シリーズで出てくるような、自分の利益にしか興味のない上司がいて、「君のような人がいては会社のメンツが丸つぶれだ」みたいなことを言う。

一方、欧米では、個人のミスは個人の責任になるので、ミスした人がいても自分の不利益には繋がらない。「大丈夫か?俺には関係ないけど」と、手を差し伸べ易いのだ。

ドラマ『SUIT(スーツ)』でも、上司は部下を温かい目で見守る。半沢直樹系の上司とは逆に、「こいつのミスの責任は俺がとる」というスタンスだ。

普段仕事をしていても、日本の上司は「ちゃんとやってもらわなきゃ俺が困る」というスタンスだし、欧米の上司は「困ったら教えて」という感じだ。

どちらが良いかは分からないが、日本は社会が資本主義という欧米文化を前提に作られたシステムで動いていながら、個人は「連帯責任」といった個人主義的な日本文化のマインドを持っているため、おかしなことになってしまっている。

日本のような文化を持つ国は、江戸時代のような独裁主義の方がストレスは少ないのかもしれない。