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なぜ人はスポーツが好きなのか

スポーツ業界で働いていながら、ずっとこの疑問をもっていた。海外ではベッティングがあるので、贔屓のチームが勝てば自分に報酬として返ってくるという分かりやすい動機があるが、日本にはないし、きっと海外でもベッティングがなくても人気はあるはずだ。

ではなぜ人はお金を払ってスポーツを見るのか。なぜ面白いと思うのか。俺は、「スポーツには嘘がないからだ」と無理やり自分を納得させていた。確かに嘘がないことも大きな要因だとは思う。お笑い芸人にしても、女優にしても、素な印象の人の方が人気が出る。

でも、それが唯一の理由ではないのではないか?と考えていて、今日読んだ記事で少しわかった気がする。

What science can tell sportswriters about why we love sports - Columbia Journalism Review

ここには、テストステロンの上昇など、科学的な理由にも触れていたが、結局はそれぞれが違う理由でスポーツを好きなのだ。というようなことが書いてある。自分の人生そのものを反映する鏡のようなものなのだ、と。

最後の方にある一文が良かった。

in that, for a predetermined duration, it asks you to give it control over your emotions, to feel what it makes you feel.

「(試合の)決められた時間の中で、(スポーツは)それが引き起こした感情をコントロールし、それが感じさせたものを感じるように問いかけてくる」

それぞれが好きなように感じ、自分の感情や感じていることを整理できる、また、その感情を抑える術や、成長する機会に気付かせてくれるツール。それがスポーツなのかもしれない。

だからスポーツはもっと面白くならなくてはいけない。国内スポーツのレベルが上がれば、経済成長にも繋がるかもしれないし、国民の幸福度も上がるかもしれない。